刀:白鞘入り (第47回 重要刀剣)
銘:無銘 (青江)
研磨済み
登録証番号:和歌山県25513号
交付年月日:平成12年7月5日
刃長:68.3センチ
反り:2センチ
目釘穴:4個内1個 埋
元幅:2.95センチ
先幅:2.11センチ
重ね:0.68センチ
時代: 南北朝時代
体配:大摺上無銘で身幅広く重ねしっかりとした反りのある切先の延びた体配の良い刀。
地鉄:板目肌良く練れて地錵が付き地景が入り縮緬肌となる。地には淡く段映りが立ち綺麗な地金となる。
刃紋:小錵出来直刃に小足が良く入りに匂口深めの柔らかな小互の目乱れが混じり明るく冴える。
特徴:重要刀剣図譜より文章を抜粋
11世紀初頭の往来物(新猿楽記)は諸国の名産物を列記する中に(備中の刀)を挙げている。
これより2世紀の後, その高い評価を受け継ぐ青江派の刀工が登場し高梁側下流域を中心に繁栄した。
彼らの内鎌倉中期頃までのものを古青江、それ以降南北朝期にかけての物を青江と呼ばれている。
その作風は古青江には小錵出来で匂口が沈んだ直刃仕立てに小乱を交えたものが多く鎌倉時代後期になると錵付きが穏やかとなりさらに南北朝の物は匂口が締まり明るく冴えた出来口を見せるようになる。
この刀は小板目肌詰んで地錵が微塵に付き所々地班状の肌が交じり棟寄りには淡く乱れ映りが上半寄りには筋状の映りがたった、所謂段映りを見せて刃中に中直刃を基調としてごく浅くのたれて裏下半に小互の目を交え、小足、葉が少し入りに匂口締まり小錵が付くなどの出来で南北朝時代の特色が良く出ている。
幅広で中切先が延びごころとなった体配には此の期の時代色が窺え加えて肉置きが豊かで地刃に健やかである点も好ましい。
同派極めに中でも優れた出来映えをあらわにしており殊に匂口はキリッとしまり且つ明るく冴える様は見事である。
重要刀剣 47回 青江
葵美術評価鑑定:全身押し形