刀:白鞘入り、拵え付き (第12回重要刀剣) (鍔 : 保存刀装具)
銘:冬広作
徳川家伝来品(徳川実紀に所載されている作品)
上研磨済み
登録証番号:静岡県 11528
交付年月日:昭和29年1月26日
刃長:二尺一寸七分五厘 (65.9センチ)
反り:七分五厘 (2.25センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.13センチ
先幅:2.28センチ
重ね:0.63センチ
時代: 室町時代末期
体配:身幅広め重ねやや厚く切先の延びた体配の良い刀。
地鉄:小板目肌良く練れて地錵が付き綺麗な地金となる。
表に草の剣巻龍を彫り裏には護摩箸と凡字を彫る。
刃紋:錵出来直刃、帽子一枚風に返り長く焼下げる。
特徴:冬広は若州小浜の刀工で後に相州綱広に学ぶその作風は末相州と末備前風がありどちらも
水準以上の作品が多い。彫り物も得意で一見すると平安城と思われる作品が多い。
本作は徳川家の伝来品で徳川実紀に記載されている。 明和元年9月11日 紀尾張徳川家9代宗睦の子松平新十朗が江戸城黒書院に於いて加冠した時10代将軍家治より御盃賜り将軍の名、一字(治)を給わり名を内蔵頭治政と改める(従4位下侍従に叙任)。この時将軍家治よりこの冬広作を下賜される。
時代背景:明和元年9月11日 1764年江戸時代中期におこった幕府に寄り尊王論者を弾圧した事件、江戸幕府を攻略を説いた甲斐の国出身の山県大弐や藤井右門を捕らえて処分を行った。
本作は健全な作品で彫りも見事な相州彫りを行い流石徳川家伝来の作品の貫禄充分な作品です。
昭和45年8月1日に著名な研磨師であり鑑定家であった光博先生が記載した文章が残っております。
氏は日本刀鑑定法、埋忠名鑑、古武器の職人を本を書かれておられます。
徳川実記とは19世紀前半に編纂された江戸幕府の公式記録。
徳川家康から10代将軍徳川家治までの刀剣の受け渡しを日ごとに記載している。
江戸時代の徳川将軍家を知る貴重な資料となっております。
拵: 状態の極めて良い打刀拵で流石貫禄を感じさせる徳川家本流の見事な拵えで瑕欠点のない作品です。
鍔 (保存刀装具):赤銅地に葵の葉を透かし金の色絵をほどこす。 見事な瑕欠点のない作品です。武州住正恒
縁: 赤銅魚魚子地 頭:角
鞘:薄い草色に細かな金の粉末を散らした見事な鞘
目貫:赤銅地に竹の葉に雪が積もる風情を高彫りし金の色絵をほどこす。
小柄:赤銅魚魚子地に竹の葉に雪が積もる風情を高彫りする。銘 : 後藤光俗
笄:赤銅魚魚子地に竹の葉に雪が積もる風情を高彫りする: 銘 : 後藤光俗
第12回重要刀剣
鍔 : 保存刀装具
葵美術評価鑑定:全身押し形